新しい VPS で最初に決めるのはどの OS を入れるかです。ほとんどの利用者にとって答えはすぐ収束します。ここでは推奨とその理由を率直に述べます。

初心者は Ubuntu LTS で十分

Ubuntu の LTS(長期サポート)版は 2 年ごとにリリースされ、5 年間のセキュリティ更新が付きます。最大の利点は情報量です。チュートリアル、エラーメッセージの検索結果、AI アシスタントの回答は、ほぼ既定で Ubuntu を前提にしています。Docker、Node.js、Python、コントロールパネルの導入はどれも 1 行で済みます。最新の LTS を選んでください。

安定性と最小構成なら Debian

Debian は Ubuntu の上流にあたり、パッケージがより保守的で、既定のインストールがより軽く、メモリ使用量も少なめです。頻繁に触りたくない長期稼働の本番サービスに向きます。小さなプラン(メモリ 1 GB 以下)では Debian の方が明らかに軽快です。

CentOS の時代は終わった

CentOS 8 はサポートが終了しており、古いチュートリアルにある CentOS のコマンド(yum、firewalld)を今から覚える価値は薄いです。Red Hat 系のエコシステムに依存する用途なら Rocky Linux や AlmaLinux が後継ですが、新規プロジェクトであえて選ぶ理由はほとんどありません。

Windows Server を選ぶとき

用途が明確に Windows を必要とする場合だけです(レガシーな .NET Framework アプリ、特定のデスクトップ型自動化ソフトなど)。Windows 自体がメモリを 2 GB 以上消費する点に注意してください。1 コア / 1 GB のプランでは動きません。最低でも 2 コア / 4 GB を選んでください。

インストール後の最初の一歩

どれを選んでも、起動直後に 3 つを済ませてください。システム更新の適用、一般ユーザーの作成と root のパスワードログイン無効化、そして必要なポートだけを許可するファイアウォール設定です。この 3 つで自動化された攻撃の大半を防げます。