2026 年前半のホスティング業界最大の話題は、ひとことで言えば「値上げ」です。Hetzner、OVHcloud、Hostinger をはじめとする欧州の老舗事業者が次々と VPS と専用サーバーの価格を引き上げ、主力の一部は 30〜40% の上昇となり、開発者コミュニティで激しい議論を呼びました。

なぜ各社が値上げするのか

  • AI 向け建設が供給網を圧迫:世界的な AI データセンターの建設がメモリとフラッシュの生産能力を吸い上げ、DRAM と NAND の価格が通年で上昇し、サーバーのハードウェア費用を押し上げています。
  • 電力の費用と制約:ラックの密度は上がり続け、電力は硬い制約になりました。とりわけ欧州では、増設も運用も費用がかさみます。
  • IPv4 のような「隠れた費用」の上昇:IPv4 の購入価格と賃借料は上がり続けており、事業者は別建てで請求するか、プランに織り込む例が増えています。

利用者にとっての意味

はっきりさせておきたいのは、これが 1 社の問題ではなく業界全体の費用の再設定だということです。「極端に安い価格を永久に確保する」時代は薄れつつあり、更新時と新規購入時の価格差はより一般的になるでしょう。

現実的な対応

  • 稼働中のものを棚卸しする:遊んでいるインスタンスを整理し、負荷の低い処理を集約する。まず無駄を削ります。
  • 仕様を抱え込まず身の丈に合わせる:価格が上がる局面では、使っていない資源への支払いはより痛みます。
  • アジア太平洋など供給の多様性を見る:費用構造は地域で異なります。利用者の近くに妥当な価格で置く方が、ひとつの市場にしがみつくより優れています。

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