Ubuntu 26.04 LTS、コードネーム Resolute Raccoon が 2026 年 4 月 23 日に公開されました。長期サポート版として 5 年間の標準セキュリティ更新(2031 年まで)を備え、Ubuntu Pro の拡張セキュリティ保守でさらに 5 年延ばせます。VPS 上で動くサーバーにとって、いくつかの変更は実際に重要です。
サーバー側で実際に変わったこと
- Linux 7.0 カーネル:より新しい AMD と Intel のハードウェアへの対応が改善し、仮想化と電力管理も向上しています。
- 後量子対応の OpenSSL:混合型の後量子鍵交換が TLS 層で利用でき、自分で構築する必要はありません。
- 実行環境が前進:Python 3.14、PHP 8.5、Java 25。つまり古いプロジェクトは更新前に互換性の検証が必要です。
- TPM を用いた全ディスク暗号化:法令順守の要件がある配置では加点になります。
いつ更新するかは、どう更新するかより重要
重要な時間軸はこうです。Ubuntu 24.04 LTS からの通常の更新経路は、26.04.1 が 2026 年 8 月 27 日に出た時点で開きます。これは設計どおりで、最初の小版が初期の問題を片付けてから LTS 利用者に提示されます。本番サーバーをそれより前に無理に上げるのは割に合いません。
もう一方の時間軸のほうが差し迫っています。Ubuntu 22.04 の標準サポートは 2027 年 4 月に終わります。VPS がまだ 22.04 なら、およそ 18 か月しかなく、しかも 22.04 → 24.04 → 26.04 と一つずつ進む必要があります。早めに計画することが、慌てずに済む唯一の方法です。
VPS で安全に進める手順
- バックアップではなくスナップショットを取る:更新が崩れたとき、スナップショットなら数分で更新前の状態に戻せます。ファイル単位のバックアップではそれができません。
- メモリとディスクの余裕を確認する:1 GB 以下の小さなインスタンスは更新の途中で OOM に当たることがあります。先に一時的な swap ファイルを足し、終わったら外してください。
- tmux か screen の中で走らせる:
do-release-upgradeの最中に SSH が切れると、システムが中途半端な状態で残ることがあります。切り離せるセッションならその危険がありません。 - 複製で予行演習する:同じ仕様の一時的なインスタンスを立て、スナップショットを戻し、更新を最後まで通し、新しい PHP や Python の版でアプリが起動することを確かめてから本番に触れてください。
- 一つずつ上げる:LTS をまたいで一足飛びに進むのは支持されていません。
なぜ VPS だとこれが気楽なのか
OS の更新を怖くしているのは、戻る手段がないことです。専用の VPS なら、同じ仕様のインスタンスを立てて予行演習でき、始める前にスナップショットを取れ、失敗したら機械ごと戻せます。共用ホスティングにはどれもありません。SharkCloud はインスタンスのスナップショットと柔軟な仕様に対応しており、本番の前に使い捨ての機械で更新を一度通しで試せます。費用はわずか、得られる確かさは大きい選択です。